2007年06月22日
呼吸 ソフトクリーム
息が止まったというか
時間が止まったというか
それは誕生だった。
前日に病院に入り
ソファで寝ていた私が起こされたのは早朝まえ。
部屋に入ると生んでいる妻の姿。
腰をさすったり
コップに水をいれたり
と私。
ベテランの助産婦さんが今日はこの子が
やりますと若い助産婦さんを連れてきた。
私は一瞬不安になったが、すぐに若い無心な
気持ちでやってくれると信頼した。
一緒に息をすったり、はいたり
水を飲んだり。どれくらい経っただろうか？
ふらっと先生がやってきて、それからまた
ふらっと別の助産婦さんがきた。
時がきたように
妻の呼吸とその空間に存在する
先生、助産婦さん１、助産婦さん２、助産婦さん３
私、そして腹の中の息子の７名が
一つに重なった。そして見えた！
ソフトクリーム！！！
産道を通ってきた証。
頭が完全にソフトクリーム。
妻は歓喜の呼吸。
私は不安の呼吸。
息子はヨウスイをたくさん飲んで
鼻づまり。
あのソフトクリームは
いじめられるだろうと。
あんた、頭ながーくなってるねー
と看護婦さんの声。
ますます不安な呼吸な私。
そうやって息子は生まれました。
一年が過ぎ今ではすっかりジェラートのような
まんまるな頭になっています。
Posted by katsukino at 16:09│Comments(0)
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