2009年09月16日

脳と心:心が生まれた惑星~進化~



生命の神秘に迫り大反響を呼んだ科学ドキュメンタリー「NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体」1993~94年に放送されたシリーズ第2弾「人体II 脳と心」

第1集 心が生まれた惑星~進化~

魚、カエル、カラス、ワニ、チンパンジーと
動物の脳は、小脳、脳幹、大脳辺縁系
と古い脳が発達してきました。
大脳辺縁系は、感情、記憶を生みだす源。
それらは、生命維持のための
食欲、性欲、攻撃性をそなえた感情、行為です。

人類に近いとされるチンパンジーは
簡単な道具を使うことは出来ますが
複雑な道具を作ることはできません。

チーターのような足
ゾウのような巨体
スズメのような翼を
もたない、人類は道具をつくり
獲物をとることで生き伸びました。

大脳新皮質という新しい脳を進化させることで
生き延びてきたのです。

脳と心は同じ何かの二つの面。
インパルスとは脳細胞が興奮すると
弱電流がおこり隣に伝わる流れ。
そのインパルスの集合体が「心」

食欲、性欲、攻撃性という
古い脳が、勢いよく燃えさかると
新しい脳が、それを抑えようと雨を
降らしていきます。

私たちの脳は知性と感情のバランスで
成り立っているのです。

クロマニオンとネアンデルタール。
人類であるホモ・サピエンスに最も近い近縁種とされる。
ネアンデルタールの遺跡から発掘された骨には大量の花粉が
付いていた。それは、死者に花を供えるという行為の証。

いずれ自分が死ぬことを知る事

自分を見つめるまなざし

宗教、芸術などの人間の文化

死の認識という行為を経て
私たち人類は、新しい脳、知性が発達して
きました。

番組の始めに、自分の死後、冷凍保存をする
話がありました。脳の中に自分の人格があるから
死んだあとも、自身の復活を願っているのでしょうか?

現代人が死を認識したとき
死への恐怖と執着がおこります。

古い脳と新しい脳。
感情と知性。

食べる。触れる。買う。話す。など
五感を通じてのすべての行為は
脳が情報を集めて、紡いだ結果。
インパルスにすぎません。

いづれ私も死んでいく。
それが明日なのか、5年後なのか、10年後なのか。

できることは、吸いこんで、吐き出す
一呼吸、一呼吸の瞬間にも死の認識を
もちながら生き抜くことでしょうか。

いまこの瞬間も私たちの脳では
インパルスが流れ、紡いでいます。


タグ :人体


Posted by katsukino at 14:00│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。