2010年07月08日

自問自答



文章を読むことは難しい。
一生懸命読むとみんな難しい。

どういうことがいいたいのかと
よーく読んでいるとなかなか難しい。

自分の分かりやすいように
優しく文章を読むから
文章らしい文章を読むと難しい。

文章とは知識を
ためる事ではない。

人間を自分に分かりやすいように
観察してはいけない。どんな人でも
人間は難しい。
個性を持った、たった一人の人間

プラトンのパイドロスという対話編。
神話に対するソクラテスとパイドロスの対話。

奇妙なばかばかしい
神話がたくさんあるけれども
あなたは本当に信じていますか?
事実だと思っているのですか?
とソクラテスに聞くと

誰が信ずるものかと答えれば
君は安心だろう。そうすれば私は
普通の人間だろう。でもボクは
もう少し奇妙な人間だよ。

ボクはあれは
嘘だと思えないんだよ。

と答える。

君は君自身をよく分かっているの?
本当に君は何でも分かっているの。
昔の神話がばかばかしいものと分かれば
君は人生が分かるのか?

ソクラテスは最後は
人間とは何も分からないという答えに
達する。汝自身をしれ。
自分自身は分からないものだという
信念がある。

エジプトの神が文字を発明する。
文字を発明したから、知識も記憶力も
進歩するだろう。

そんなことは文字を発明すると記憶を働かせることが
いらなくなるだろう。記憶力がにぶるに違いない。

文字なんか発明すると知識を文字に託するから
文字さえ覚えれば知識がたまっていると勘違いする
学者がたくさん出てくるだろう。

ソクラテスは
何も書かず
亡くなった。

文字に託して
安心するからダメなんだ。

文字のない世には
文字のない世の「心」があった
今の心で昔の心を見ても見えない。
昔の人の心に立ちかえるという想像力。

よろずの事を文字に託するゆえ
記憶力がない。
記憶力とは心のなかにある。

記憶とは自分の力で
呼びかえす精神の働き。

文字なき世に
頼るものは
自分の心、精神、
記憶の力しかない。

精神の力とは
過去をいつでも
呼び覚ましているから
生きている。

文字に万事を託して
安心していると精神を使わなくなる。

「心を開いてその人と語り合うということしかない。」
その時にひらめくように智慧が片方から片方へ伝わる。
本当に生きた智慧。

哲学の第一義がそこに書いていない。
だけど、創造することは対話の文章からできる。

語り合う心が通じるところに智慧がある。
 →リアレックティック:対話

相手を説得する、説得するとは真理とは関係ない。
 →レトリック:雄弁術

二人とも真理を求めているときに
相手を説得しようとはしない。対話をすることで
智慧が進歩していく。

対話の純粋な形が
自問自答。

自分で自分自身と心をわって
話し合う対話。

自分自身に質問する
考える。
自問自答を繰り返すことで
真理に達していく。

自ら問うことが一番大切である。
問うとは答えを
予想しない問いはない。

最近は
先生は答えを隠す。
生徒は答えを当てればいい。

これは自問自答ではない。
問う力をなくしている。
答えを探そうとしている。

世間がちっとも
かまってくれなくとも
問いを発見したまえ。




Posted by katsukino at 15:11│Comments(0)
 
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