2010年11月09日

輪廻:五火説と二道説

五火説とは、5つの祭火になぞらえ、死者は月にいったんとどまり、雨となって地に戻り、植物に吸収されて穀類となり、それを食べた男の精子となって、女との性的な交わりによって胎内に注ぎ込まれて胎児となり、そして再び誕生するという考え方である。二道説とは、再生のある道(祖霊たちの道)と再生のない道(神々の道)の2つを指し、再生のある道(輪廻)とはすなわち五火説の内容を示している[3]。
これが、バラモン教(後のヒンドゥー教)における輪廻思想の萌芽である。ウィキペディヤより




多くの日本人は、本気で輪廻説を信じていなくとも、それに何となく好感を持っているように私は思えます。なぜかといえば、もしも輪廻というものがあるならば、人は死んだら一巻のおしまいで空無に帰するのではなく、生まれ変わって何度でも人生のやり直しが出来ると考えるからです。

 ところが、人生を深く考察するインド人は、輪廻を苦しみと見ます。人生には苦しみが多く、その果てに死が待っている。今生で死ぬのはやむを得ないとしても、また生まれたらまた死ななければならないと。つまり、日本人が輪廻における繰り返しの再生に注目するのにたいし、インド人は繰り返しの再死に注目するのです。

輪廻:五火説と二道説

輪廻:五火説と二道説


タグ :仏教


Posted by katsukino at 09:52│Comments(0)
 
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