2009年10月01日

「伝統的アーサナ」と「今どきのアーサナ」

現在、タイのバンコクで活動されている相方秀子先生より
バンコクの近況が届きました。古い文献のアーサナと
今どきのアーナサでは、目的が違ってきますね。

ヨーガ・スートラ
チッタ ブルッティ ニローダ 1-2
心の働きを死滅することである。

働きを抑えようとするのか
働きを活動的にさせるのか

また、メッタ・バーヴァナ(Metta Bhavana)は
仏教の理解が深いタイ社会の中では、アーサナ、
プラーナヤーマ、瞑想とすすめば、自然に行える
流れなんでしょうね。

いよいよ来週は相方先生ご夫妻は
沖縄にいらっしゃいます。一日セミナーも
まだご参加できます。どうぞ、ご検討ください。

時:10月14日 水曜日 午前9時30分-17時30分
プログラム(予定)
午前 アーサナ、講義
午後 講義、アーサナ、プラーナヤーマ
(講義はヨーガの背景や、ヨーガを全体的に
概観する表層・中層レベルの知識など)

講師:相方 宏(あいかたひろし)・相方秀子(あいかたひでこ)
場所:那覇市 てぃるる
会費:5000円
定員:20名限定(要予約)

お問合わせ:
おきなわヨーガ 木下克俊 070-5531-4712、agaritida@gmail.com
http://yoga.ti-da.net/e2807234.html

以下、(http://groups.google.co.jp/group/lonavla/browse_thread/thread/34aeea81e319cbd9より引用)
●「伝統的アーサナ」と「今どきのアーサナ」
   
アーサナの部分は、最後のシャワ・アーサナでのリラクゼーションを
入れて、今は1時間ほど練習します。最初の頃は、アーサナだけで
1時間半以上時間を取っていました。
   
すでに、講義の時間に、ハタ・ヨーガの伝統文献である
「ハタ・プラディーピカー」に出て来る15のアーサナや、
「ゲーランダ・サンヒター」で解説されている32のアーサナについて、
原典のサンスクリット語の記述を引用しながら、徹底的に解説してあります。

そして、いわゆるフィットネス系の、「今どきのアーサナ」が、
どれほどハタ・ヨーガの「伝統的アーサナ」からかけ離れたものかを知って、
受講生のみなさんは、ちょっとショックのようです。

しかし、伝統に従ったアーサナを学ぶことで、ヨーガ自体への信頼性は
高まるようです。
 
また、「今どきのアーサナ」のルーツがインド式身体鍛練体操であり、
ヨーガの目指す「精神面での成熟」とは直接の関係がないもの、
スパルタ式に青少年の肉体を鍛える目的のもの、ということを知って、
むしろ受講生のみなさんは安心するようですね。

つまり、もともと30代・40代のひとが、それも、からだに健康問題が
出て来ている段階のひとたちが、ムリにやるような性質のものではない、
ということが、はっきりするようです。
   
「伝統的アーサナ」と「今どきのアーサナ」は、ルーツも目的も違う、
ということですね。 

「今どきのアーサナ」のルーツは、インドのヒンドゥー教の
バラモン・クシャトリアといった上位カーストのこどもを躾ける体操である
「スーリア・ナマスカール」や、やはり、上位カーストの子弟の肉体を
鍛える激しい身体鍛練体操です。

しかし、ヨーガに興味を持つ人たちは、ヨーガの心身統合的な
穏やかな作用や、精神面での効果に期待している方たちでしょう。
それは、ハタ・ヨーガの領域なのです。
 
このあたりのよじれ現象が、ヨーガ問題をより分かりにくくしていると
思います。
   
  
●インドの背景の理解
    
わたしたちが指導するアーサナは、ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所
の創立者の「クヴァラヤーナンダ(1883-1966)」が、ハタ・ヨーガの伝統に
忠実な技法を、合理的・科学的に解釈し、体系付けたものです。
    
「クヴァラヤーナンダ」は、学生時代にはインドの伝統的体育学
(シャストラ・ヴィッディア)を専攻していましたので、各種のインド式の
身体鍛練体操にも精通していました。
 
しかし、後に、彼は「ハタ・ヨーガ」の修行と研究に専念することになると、
純粋にハタ・ヨーガの伝統の技法だけを研究対象とし、それ以外の
身体技法や体操法は、一切、「伝統的アーサナ」とは混ぜませんでした。
 
彼は、ハタ・ヨーガの技法の特性と、その精神面への作用の可能性に
ついて、合理的に解明し、そのメリットを最大限活用しようとしています。 

その意味で、ヨーガの近代化での「クヴァラヤーナンダ」の貢献度は、
抜群で、抜きん出ていますね。理念が明解で、目的と方法が一致して
いるのです。
     
このような、インドでのヨーガの近代化の経緯については、これから、
日本でも、もっとよく知られて行くと良いと思います。
   
そうすれば、ヨーガの技法の本質についての理解も深まり、
不必要にヨーガで迷うひとたちも少なくなる、ように思うのです。
      
       
●「メッタ・バーヴァナ(Metta Bhavana)」
   
クラスでは、ほぼ新しいポーズの紹介も終わり、皆さんアーサナの保持に
気持ちよく集中している様子がクラス全体に漂って来ています。
 
大学の講義室なのですが、みなさん、自分のお家のようにくつろいで、
リラックスしています。
      
プラーナーヤーマでは、その集中度がさらに深まり、やはり呼吸に
関しては、タイの人たちは抜きん出て優れている!と感じています。
        
9週目には、プラーナーヤーマの終わりの瞑想のときも、
すでに空気が十分に静まって来たので、瞑想の最後に
「メッタ・バーヴァナ(Metta Bhavana)」の練習を始めています。
  
「メッタ・バーヴァナ」は、「ヨーガ・スートラ」の第1章の後半の、
さらに「心を成熟させるメソッド」のひとつにも挙げられていますし、
仏教でも重要な実践項目に上げられています。  
   
つまり、ヨーガのゴールであり、仏教でもその基盤となる
「サマーディ(Samadhi)」に向かうためには、かならず通過する段階です。

日本語(漢語)では、「慈悲喜捨」の「四無量心」と翻訳されているものです。

敬虔な仏教徒であるタイの人たちにとっては、これなしには社会生活は
出来ない、人格破綻者と見なされてしまうほど、この「メッタ(metta)」が
強いか弱いかは、とても大事なことなのです。

この「メッタ・バーヴァナ」が始まると、さらに瞑想も締まって来るのが、
タイの人たちの良いところ、感心するところですね!
  
再び、講義室の空気が変わります。空気が「メッタ(metta)」の色に
染まるのです。
    
ヨーガのクラスでも、このような「空気」を作ることができるのが、
わたしたちがタイで仕事を続けている理由と思うのです。
     
   
しかし....この瞑想の後5分間の休憩をはさんで、
40分程度の講義があるのですが、この休憩の合間にみんなは
廊下に出て、一斉に持ち込んだおやつを食べ始めるのですね。
    
それで、なかなか教室に戻って来ないのには困ってしまいます。
    
とかく、食べることに関しては、タイの事情はタイ特有ですね。
いつでも、どこでも、所かまわず食べ始める「食べ物無法地帯!」が
タイの文化です。

ある意味、楽しい文化ですし、それが、タイ特有の開放感と自由感を
醸し出しているのも確かです。




Posted by katsukino at 14:50│Comments(0)
 
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